FEATURE

2023/10/12

北斗晶さんが鳥取のグルメに太鼓判

「食パラダイス鳥取県」を堪能できるお店

人気タレントとして活動する北斗晶さん。テレビ番組で料理コーナーを担当する料理好きな一面も。「鳥取は砂丘のイメージしかなかった」と正直に打ち明ける北斗さんが鳥取県米子市出身の店主が営む浅草の日本料理店「浅草永見」を訪れました。2人の息子を育てた「ママ」目線で、鳥取県食材をふんだんに使ったコース料理を体感してもらいました。

※コース内容は時期によって異なります ★は鳥取県産使用

<前酒>
スパークリングワイン「北条ワインの『トットリSKY(スカイ)』」(★)

北斗さん
お酒は苦手であんまり飲まないんですけど、すっきりしてとてもおいしい!

<先付>
紅ズワイガニ(★)と菊花あんの小蕪の風呂吹き

※鳥取県はカニの水揚げ量日本一です。

北斗さん
カニが主張しすぎず、カブがちゃんとメインになっていますね。このお料理のカニの存在感が謙虚な鳥取県を表しているかのよう。おいしいのに、声を大きくして言わないみたいな。

永見さん
ベニズワイガニはズワイガニと比べて味の濃さが違うので、やはりカニ味噌も煮詰めるなど工夫しています。

<八寸>
モサエビの紹興酒漬け(★)/すだち釜/銀杏酒煎り/銀杏芋/太刀魚焼目寿司/焼目栗/子持ち鮎鞍馬煮

※モサエビは東京では滅多に流通しない「幻のエビ」。時間が経つと色が黒くなり、見た目が悪くなるので市場にはなかなか出回りません。

北斗さん
見た目がすてき、写真撮りたい!口の中と体が秋になりました。モサエビはねっとりした甘みがありますね。

<お造>
のどぐろ焼霜造り(★)/キクラゲ酢漬け(★)/しめ鯖/あしらい一式

※鳥取県はキクラゲの生産量日本一です。

北斗さん
キクラゲ大好きです。ノドグロ、とにかく柔らかいですね。脂もたくさん乗ってるけれども、全然嫌な脂じゃない。

<煮物椀>
ハモと松茸の土瓶蒸し/すだち

北斗さん
とても優しいお味。暴言吐かなくなりそうです(笑)。ハモもたくさん入ってる。ふわふわ。骨が全然気にならない。

<地酒>
純米吟醸なかだれ【鷹勇(たかいさみ)】(★)

北斗さん
名前の割には甘い、でもきますね、最後に。なんか鷹勇なんて名前だから強烈なのかと思ったら口に入れた瞬間は甘い。

<焼き物>
ねばりっこの甘酢漬け(★)/鰆杉板焼き/椎茸

※ねばりっこは「砂丘ながいも」と粘りの強い「いちょういも」を掛け合わせて誕生した鳥取県の特産品です。

北斗さん
ねばりっこはシャキシャキ感あっておいしいですね。酢漬けで口直しになります。

<酢の物>
新高梨と輝太郎柿を使用した生ハムの白和え(★)/柚子

※輝太郎(きたろう)柿はゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんの出身地が鳥取県であることにちなみ名付けられました。

北斗さん
甘い柿と梨が生ハムの塩味とぶつかった瞬間、食べたことのない味になりますね!おいしい。この白和え、今まで食べた白和えの中で一番おいしい。大将天才!

永見さん
ありがとうございます。フルーツが甘いので、塩と胡麻のベースとしょうゆをちょっと入れたくらいです。

<強肴>
鳥取和牛もも肉のローストビーフ(★)/焼き白ねぎ(★)/セルバチコ

北斗さん
脂が甘くて口に残らない。年配の方でもおいしく食べられる。昔は霜降りとかいけたんですけど、今は「もう1枚で結構です」になっちゃうんです(笑)。でもこれはきれいにサシが入ってて、でもあっさりしてて、しつこくない。それにこのネギ、柔らかくすごく瑞々しい。ネギと言えば関東では埼玉県産が有名ですが、鳥取のネギもおいしいですね。

<ご飯>
星空舞(★)/味噌仕立て/香物

※星空舞は鳥取県農業試験場が開発した米の新品種です。

北斗さん
米農家の娘なので米にはうるさいですよ。まずはお米だけいただきます。小粒だけどおいしい。この漬物お上手!私自身も漬けてるからよく分かります。

永見さん
星空舞は粒立ちがいいので一粒一粒の存在感があると思います。

<デザート>
白バラ牛乳アイス(★)/栗渋皮煮/カスタードプリン

北斗さん
白バラのコーヒー牛乳飲んだことあります。
知らないうちに鳥取県のものを飲んだり、食べたりしているんですね。

―今回鳥取食材のフルコースを味わっていただきましたが、いかがでしたか?

北斗さん
このお仕事をいただいたとき、「やったあ!鳥取に行ける!」と喜んでいたんですけど、「都内です」ということで(笑)。でもこんなにおいしいものをいただけるなんて。
本当においしい時は「おいしい」しか出てこないんです。すべておいしかった。「これを食べたら健介や子どもが喜ぶだろうな」とか。そんなことを考えながら食べてしまいました。これって本当においしい証拠です。

―鳥取県は本日ご紹介したおいしい食べ物はもちろん、皆生温泉や三朝温泉などの魅力的な観光スポットもたくさんあり、「食パラダイス」を掲げ、観光と連携した豊かな食の魅力の磨き上げに力を入れています。

北斗さん
私自身、鳥取と言えば砂丘、もうそれくらいしか出てこなかった。でも今日、鳥取の食を味わいとてもおいしくいただきました。今までそれを知らなかったのが残念だったなって。食、温泉ともそろっているんだったら全然PRしていけると思う。もっと発信してほしいですね。

鳥取県職員
もうすぐ冬、一番のおすすめは松葉ガニです。北陸の越前ガニと同じズワイガニです。
カニを食べて、温泉に浸って、普段の疲れを癒してほしいです。

北斗さん
呼び方が違うだけで、北陸にお客さんを取られちゃってるのかもしれませんね。近くて行きやすいから。

鳥取県職員
鳥取も東京から意外と早く行けます。鳥取砂丘コナン空港は1日5便。米子鬼太郎空港は1日6便。羽田から75~80分であっという間に着きます。

―鳥取は北斗さんの旅行先の候補に入ってきそうですか。

北斗さん
孫はカナダで生まれましたけど、日本人なので日本に帰ってきた時には日本のいいところをいろいろ見せてあげたいなと思っています。自分たちの住んでる埼玉はもちろん、日本の色んなとこ教えてあげたいなと。鳥取もその候補に入りました。
注目されてない、まだ知られていないからこそ面白みがあるのかもしれないですね。探検気分で本当に行ってみたいな。

―鳥取県は「子育て王国」と銘打って、子育て環境の充実に力を入れています。北斗さんも2人の息子さんを育てられましたが、北斗家の子育てのルールはありましたか。

北斗さん
孫が生まれて考えてみたんですが、覚えてないんですよ。でも何で覚えてないかっていうとたぶん一生懸命だったんだと思います。一生懸命育てていると心に余裕もないし、「大丈夫なんだろうか」「育てられたのか」みたいな感じの中でやってたからかな。正直、「下品な母ちゃん」の方がいいんじゃないかと思ってますね。子どもたちが引くぐらい笑ったり。そうやって育てたので。

―子育てで埼玉県を選ばれたんですよね。

北斗さん
元々は東京に住んでいたんですよ。何も東京が悪いってわけじゃないんですけど、私は子どもを爪の汚い子に育てたかったんです。ちょっと変な言い方ですけど。東京の子たちが「握手してー」とかって来たりすると、すごい手が柔らかくてきれい。私の小さい頃には爪の中に泥が入ってたりとか、そういう子が多かった。それでそういう子に育てたいよねって言って、健介と2人で相談して埼玉の私の実家の近くに住みました。畑を駆けずり回ってカブトムシを見つけに行ったりとか、夏はセミを捕まえたり、遊びをさせながら育てたいと思っていました。そういう意味では最高の環境で育てられたかなと思いますし、きっと鳥取県も自然豊かで子育てに最適なのではと思います。