鳥取和牛と星空舞が食べられるお店
鳥取和牛の名前を聞いたことはありますか?実は鳥取県は古くから続く「和牛王国」。全国の優秀な和牛を集めて5年に一度開かれる、全国和牛能力共進会第11回大会では肉質1位を獲得するなど大躍進を果たしました。
また、鳥取県オリジナル米「星空舞(ほしぞらまい)」は、数あるお米の中でも粒立ちが良くすっきりとした味わいが特徴。粒感がしっかりと感じられるため、お肉との相性が抜群の銘柄です。
そんな鳥取県が誇る鳥取和牛と星空舞を、創作意欲あふれるメニューで提供してくれる料理店が東京・半蔵門にあります。半蔵門ビストロ ブレインストーミングは2019年オープン。鳥取市出身の近藤貴史さんがプロデュースしています。
今回、女優・瀧本美織さんが同店を訪れ鳥取和牛と星空舞を使った「鳥取和牛の握り」と「土鍋の炊き込みご飯」を味わいました。
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とろけるお肉、存在感のある米粒
―「鳥取和牛の握り」と「土鍋の炊き込みご飯」はいかがでしたか。
鳥取和牛の握りは見た目でもテンションが上がりましたし、お肉がとろけました。やっぱり鳥取和牛ってすごく甘みがあって、脂のバランスもすごくいいので、お寿司にしても、土鍋ごはんにしても、どれもお料理のバランスが取れるというか、何と合わせてもおいしいんだなと思いました。
―鳥取和牛が全国的にも有名なのはご存知でしたか。
はい。地元に帰ったときに鳥取和牛は食べますね。鉄板焼き屋さんでいつも行くお店があって、そこで出してもらったりしています。
―星空舞を使った炊き込みご飯はどうでしたか。
星空舞は粒がしっかりしていて、すごく存在感がありますよね、一粒一粒に。お肉との相性も良くておいしかったです。上に載っている食材が豪華じゃないですか。ウニとイクラに和牛が挟まれているという。食材とともにご飯の存在感もあり、ゴージャスな一品だなと思いました。お味もとてもゴージャスでした。
―普段、料理はされますか。
はい、します。そのとき食べたいものを作るのですが、和食が多いですね。一人だとシンプルに済ませちゃうときもあります。みそ汁を具だくさんにしたり、ご飯を炊いて、 プラス1品をそのときに合わせて考えたりします。ピーマンの肉詰めとか、梅干しと煮卵を入れて鶏の手羽元を甘辛く煮たりとか。なかなか撮影中は作れる機会が無くなってしまうのですが、余裕があるときは好きで作ってます。
―普段の食事で気にしている気を付けていることはありますか?
食べるものから体はできていると思うので、気をつけていますが、気にしつつ、好きな物を食べます。食べたい物はやっぱり体が欲している物だと思うので。体の声を聞いて、エネルギーを欲しているときはお肉とか。心の部分でもストレスをためないことが一番大事だと思います。やっぱり誰と何を食べるかとか、人と過ごす時間も本当に大事だと思います。
―今日は鳥取和牛と星空舞を召し上がられましたが、瀧本さんにとって「故郷の味」は何ですか。
最近は鳥取和牛もありますけど、やっぱりカニですね。カニは帰省したときにお正月に食べたりします。市場で買ったり、知り合いの方からいただいたりすることもあります。やっぱり鳥取といえばカニのイメージはありますよね。食べ方はお鍋が多いです。あとは親ガニのみそ汁とか。すごいいい出汁が出て好きです。お酒も好きなので、カニみそを食べた後のカニの甲羅にお酒を入れて飲む甲羅酒、あれも本当においしいです。今はまさに松葉がにのシーズンなので、今年も地元に帰ったら絶対に食べたいと思います。もちろん鳥取和牛も大好きなので、推していきます!
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「砂の美術館」推し!
―瀧本さんは鳥取市のご出身ですが、印象深い鳥取の思い出はありますか。
そうですね、学校の行事とか幼稚園や小学校の遠足で砂丘に行ったことですね。やっぱり東京に出てきたときに「あっ、砂丘だよね」「鳥取砂丘でしょ」ということはたくさん言われました(笑)。やっぱり皆さんが知っているのは鳥取砂丘なんだと思いました。2006年から砂の美術館ができたじゃないですか。私けっこう好きで、いろんなところで推してます。「砂丘だよね」って言われたときに「そう!その横にね…」って(笑)。行ったことも何度かあって展示の内容が毎年変わるのもいいですよね。テーマを変えてずーっと楽しめる。実際に見て、「これ全部砂でできてるんだ」と思うと、作家さんのすごさを感じます。中国の兵馬俑(へいばよう)の砂像が展示されていたときに見に行ったのですが、なんかもう、今にも動き出しそうで。本当に立体感がすごくて圧倒されました。あれはもう全国のどこにもない、誇れる施設だと思います。
―実際に東京に上京されてから気付いた鳥取の良さはありますか。
ひしひしと感じています。東京に住んで、お仕事もさせていただいている中でせわしなく毎日が過ぎていくことも多いんですけど、ふとしたときに時間ができて、地元に帰ると鳥取の自然に癒やされる部分がとても大きいんです。それこそ海とか大山とかすごく好きで本当に自然に恵まれているんだなと実感します。そこにやっぱり家族がいるというのも大きいですね。帰りたくなるし、帰ると温かい気持ちになります。心が生き返るというか、またこう新しく頑張ろうという想いになります。東京も少し郊外に出れば自然はあるんですけど、またそれとは違う気がします。やっぱり生まれ育った場所は違うなと。
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鳥取県出身同士、ダブル主演
―撮影で言うと、ドラマ「Sister」(読売テレビ・日本テレビ系)で同じ鳥取県出身の山本舞香さんとダブル主演を務められました。
舞香ちゃんとはドラマのポスター撮影のときに初めてお会いしたんですけど、鳥取県出身の女優さんということでお会いしたいなと以前から思っていました。それが今回、姉妹という近い関係性の役で、しかもダブル主演でしたので、すごくご縁を感じました。とてもうれしかったです。
―山本さんとは打ち解けられましたか。
私は姉役で、最初は姉妹仲良く見えていたけど、それがどんどん違う、激しい関係になっていくんです。ですが撮影の合間はすごく甘えてくれて「お姉ちゃん、お姉ちゃん」って言ってくれて。舞香ちゃんの携帯にも私のことを「お姉ちゃん」って登録してくれてて(笑)。呼び方もお姉ちゃんだし、普段から本当に仲良くしてもらってます。
―瀧本さんが演じる姉・三好沙帆役はダークなキャラクターですね。
なかなか私のイメージになかった役柄だったと思うんですけど、撮影はとても刺激的で、生き生き演じられたかなと思います。最初はドラマの着地点がまだ見えなかったので、ちゃんとこの役のゴールを見つけられるかなと思っていましたが、沙帆をただの怖い人で終わらせたくないという思いがありました。沙帆の核になる部分を探していたんですが、ある回の台本を読んだときに、すごく自分の中でふに落ちた気がしました。彼女の背負ってきた悲しみとか憎しみが理解できたので、演じられたと思います。
―役柄のバックボーンを捉えるということですか。
そうですね。だからもう沙帆を悪人だと思って演じてないです。完全な悪人っていないと思っていて、その人をちゃんと理解すれば演じられるというか、一人の人としてどう消化していこうかという過程をすごく楽しめました。この人にとってはこの行動は必要だったんだ、それをするしかなかったんだ、とか。動機とか生い立ちとかそういう部分が理解できたのでそこに向かって演じていけましたね。
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一人の人としてどう過ごしていくか
―これからの女優さんとしての目標とか、演じてみたい役柄はありますか。
アクションがすごく好きなので、時代劇でくノ一の役は演じさせていただいたりしたんですけど、もっとアクションに特化した作品もやってみたいなと思います。
―女優としての目標は?
女優である前に一人の人間として、ということを最近感じています。お芝居しているときもその人の人柄も出ると思います。お芝居しているときこそ正直にいないとできない。女優である前に一人の人として日々をどう過ごしていくか。人との関わりとか、出会いとか、ご縁に感謝したりとか、そういうことを最近は感じています。日々、自分が感じていることだったり、些細な気付きだったりを次の役に生かしていきたいなと思います。
―テレビを通して瀧本さんの活躍を見守っている鳥取県民がたくさんいます。鳥取県民にメッセージを。
今回Sisterというドラマで舞香ちゃんと共演させてもらいましたが、少しでも鳥取を盛り上げられたらうれしいですし、またこれからも盛り上げていけたらと思っています。ぜひ応援していただければうれしいなと思います。
―ありがとうございました。
衣装協力/カスカ、スタイルドア